SST(社会生活技能訓練)とは
精神科リハビリテーションのひとつです。
社会(ソーシャル)の中で暮らしていくためのスキルを訓練(トレーニング)することで「出来ること」を増やし、より生活しやすくなることを目的とした心理療法です。毎日の生活の中で、自分の考えやしてほしいことを相手に伝え、相手の言うことに応えることができるようになることを目指します。
SST(社会生活技能訓練)の目的
・その場にふさわしい自分の気持ちや用件を相手に伝えられるようになる
・相手の働きかけに対応できるようになる
・自己主張や関わり方を練習して、対人関係のストレスや不安を軽くする
『人とよりよくつき合う方法は皆で楽しみながら覚えていくことができる』という考えに基づきグループで楽しく活動しています。
元気へ向かうために 自分の良いところに気づいて活かし前向きで新しい方法を少しずつ試してみませんか。
SST進行
リーダー:臨床心理士(一般社団法人 SST普及協会会員)
資格/臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士
SSTの進め方
〇 目標設定
・相談したいことを話すなど事前の打ち合わせ
・課題を選ぶ
これまでの課題事例:
「自分の話したい事を伝える」
「会話を続ける方法」
「感情をコントロールするには」
「職場で同僚と会話をしたい」
「自分自身の良いところを見つける」など
〇問題提起
・いろいろな角度から課題を探る
対処の発案
・対処のあらゆる可能性を探り、状況の確認をする
・問題場面の設定
・参加者で課題に対するアドバイスを行う
〇思考決定
・自分にとって実行可能な対処方法を選ぶ
〇リハーサル
・体験しながら効果を確かめる
・一番効果的な方法をくりかえし、練習する
〇振り返り
・すぐに取り組める宿題の設定